Ⅰ. 大正(1912年-1926年)
2.
社団法人信託協会の創立と草創期(大正14(1925)年10月~大正15年)
大正13(1924)年頃から、信託協会において、社団法人組織化への動きが急速に活発化し、大正14(1925)年10月の定時総会において、協会組織を社団法人に改組する決議が行われ、12月11日付で大蔵大臣あてに社団法人信託協会設立申請書を提出し、大正15(1926)年1月22日に設立認可書が交付され、「社団法人信託協会」として創立しました。
設立認可証(抜粋合成)
初代会長には三井信託社長米山梅吉が就任し、協会には本部のほかに、関東支部と関西支部が置かれました。設立当時の会員会社は33社でした。同年3月に日米信託ビルディング(旧ビル)から、日本工業倶楽部5階55号室に移転しました。
(提供:一般社団法人日本工業倶楽部)
協会は、発足以来会員の熱心な支持を得て、その目的とする信託制度の発達と公共の利益の増進のために努力してまいりました。
その一環として、社団法人に改組する以前の大正14(1925)年2月から、信託の解説を国定教科書に掲載するための運動を開始し、関係各方面への働きかけを行っていました。
また、信託思想の普及のため、大正15(1926)年3月に専門家による信託の平易な解説書『信託講話』(呉文炳(くれ ふみあき)講述 信託協会)の発行や、同年4月に米山会長による「信託の話」のラジオ放送等を行いました。
この他、信託のPRとして、信託勘定の計数を取りまとめた「全国信託会社信託財産調」の作成を、同年3月末現在分から開始し、現在では「全国信託財産調」として公表を続けています。

